埼玉県内の災害時等において、人命等 の救助活動のため当会へ救助犬の出動を要請いただけることとなりました。
私たちの地元埼玉にて、地域の皆さまのお役に立てることを、大変嬉しく思います。
皆様のご支援、応援、お力添えによりこの度の協定の締結の運びとなりましたこと、心より御礼申し上げます。
この喜びと感謝とともに、会員一同より一層精進してまいります。
2024/7/8
代表理事 江口タミ子
当時の出動記録である数少ない写真を見て、日々真剣に救助犬の育成に向き合おうと、改めて思います。
少しでも役に立てるように。力になれるように。
災害の犠牲となった方々を忘れず、救助犬の育成に取り組んでまいります。
2022/11/28 2017年から継続してのご支援は、今年で6度目になります。会員一同、深く感謝を申し上げます。贈呈式では、10月に行ったご高齢の行方不明者の捜索について報告をさせていただき、式のあとは、救助犬・保護犬とのふれあい、今後の活動課題などお話させていただきました。埼玉新聞様とテレビ埼玉様の取材もお受けし、夕方のニュースで放映していただきました。
【7月3日】
関係各所と連絡をとり情報収集し、出動準備を整え待機。
【7月4日午後】
現地では断続的に弱い雨が降り、上流で小規模な土砂崩れが発生。時折中断しながら、救助活動が進められている模様。現時点では2次災害の危険が非常に高い状況。情報収集・関係機関との連絡を続け、態勢を整え待機する。
【7月4日夜】
他団体とも緊密に連絡を取り、情報の共有を行っている。その中で現役消防の情報から、現段階での救助犬の投入は困難との見方がある。引き続き情報収集しながら待機する。
【7月5日午前】
静岡の関係者と緊密に連絡取り、現地の状況確認を続ける。現場は非常にぬかるみ、捜索・救助は困難を極めている模様。発災から48時間以上経過し、今後犬の使用も変化してくると思われる。午後、まとまった雨が降る予報が出ている。
【7月5日】
災害救助犬による捜索は終了と現地会議で決定され、当協会にもその旨回答がありました。現地の状況が変わり、救助犬による捜索が必要になったときに、すぐに対応できるよう態勢を維持していきます。最後になりましたが、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に対し心よりお見舞い申し上げます。
【7月11日】
静岡県消防から出動要請があり、今晩から被災地へ向かい12日朝から捜索に参加します。
出動人数・災害救助犬頭数
12日/5名7頭、13日/6名7頭、14日/状況による(14日は顧問獣医師、動物看護師が救助犬のケアのため現地入りしてくださいます)
【7月12日早朝】
捜索前のミーティングを行う。その後、今回初めて捜索が入る現場で4頭(バリー、エム、コア、ニコ)が安否不明者の捜索(6:36~7:11)。土砂と大量の水、堆積物に阻まれ明確な反応は示さなかった。捜索後、一旦待機に入る。
【7月12日 15:45〜16:20】
2地点の捜索を行う。朝に捜索を行った地点の瓦礫を一部撤去した箇所に救助犬2頭、上流側に少し離れた家屋倒壊現場に救助犬4頭を投入。土砂がぬかるみ、極めて足場の悪い状況の中、いずれの犬も意欲的に捜索したが、明確な反応を示す箇所は無かった。明日13日の救助犬による捜索は無いので、明後日以降の捜索に備えます。
【7月14日】
朝6時、ミーティング後に捜索エリアへ移動、消防 山梨県隊との捜索に入る。捜索エリアは、土砂が家屋の2階まで堆積した地点で足場が悪く、異臭も漂っている状況。前日と発災後初期の捜索に救助犬が入った場所との説明を受け、ご遺体が収容された地点でもあるとのこと。これまでの捜索で救助犬が吠えた場所の確認と手付かずの土砂が堆積した場所の捜索に、バリー・エム・コアを1頭ずつ出す。
当協会の犬達は、土砂と瓦礫の隙間に頭を入れ鼻を使いましたが、明確な反応は示さず、アラートはしませんでした。今後、瓦礫・土砂を取り除いていく過程で再度救助犬を投入する可能性はあると思われます。
捜索後、地元の方々が水道にホースをつけて「犬を洗ってやりなさい」と声をかけてくださりとても親切にお世話になりました。また今回は顧問獣医師も同行、捜索後犬のケアをしていただきました。
【7月19日】
ご支援頂いている、埼玉西武ライオンズの高橋光成投手から「現地は過酷な状況だと思いますが無事に捜索活動をされることを祈っています。シーズンオフには、是非犬達と会いたいです」とのあたたかいメッセージをいただきました。当協会は、以前として安否不明者がいる被災地へ、12日・14日に続き、再び捜索へ向かう準備を整えています。
【7月22日】
依然として安否不明者がいる被災地へ、3度目の捜索に出動します。明日は暑さが心配ですが、犬に過度の負担がかからぬよう、怪我をさせることのないように十分気を付けます。これまでの訓練で培ってきた救助犬による捜索で、少しでもお役に立てればと思います。
【7月23日】
6時のミーティング後、捜索地点へ向かう。消防静岡県隊の指揮下に入り、7時半から捜索を開始、倒壊家屋の周囲にバリー・エム・エルザと一頭ずつ出していく。厳しい暑さの中、犬たちは意欲的な捜索をしたが、捜索エリア内で明確な反応を示すことはなかった。今回サポーター2名が同行してくださり、非常に助かりました。ハンドラーと救助犬が捜索に集中するためにはサポーターの存在が不可欠です。複数の救助犬を現場に出せるのも、犬たちやクルマを待機場所に置いて、安心して捜索に向かえるのも、サポーターのおかげです。サポーターの存在なくして救助犬は成り立ちません。深く感謝いたします。
【7月29日】
当協会では安否不明者の捜索に出動、厳しい暑さと足場の悪い状況の中、犬たちは意欲的な捜索をしたが、消防から捜索要請を受けたエリア内で明確な反応を示すことはなかった。復旧は急ピッチで行われ状況は刻々と変化し、現在は救助犬による捜索は一旦終了している。依然として安否不明者がいますが、早く発見され家族の元へ戻られることを祈るばかりです。捜索後、泥で汚れた犬のために洗い場を用意してくださった地元の方々と、被災地に同行し献身的に支えてくださったサポーターと顧問獣医師に、深く感謝いたします。
最後になりましたが、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。
救助犬とは、災害などによる行方不明者を優れた嗅覚で捜索する犬のことです。
私達は救助犬を育成し、災害の現場で人命の救助にあたります。
また、平時における行方不明者の捜索も行います。
「一分一秒でも早く、一人でも多くの人を助けたい。そして決して諦めない」
この思いを胸に活動しています。